朝食をきちんと摂ることがメタボリック対策に!

メタボリックの最も中心的な原因である肥満は、これまで食べ過ぎによる栄養過多が原因であると考えられていました。
ところが、成人の1日エネルギー摂取量は1975年では2200kcalだったのが、2004年には1902kcalに低下しているのです。
メタボリック症候群及びその予備軍が年々増加傾向にあることを考えると、栄養過多だけが肥満の原因ではないようです。
この背景には、食事を摂る時間帯が関係しているようなのです。

私たちの体には、睡眠や目覚め、血圧や体温の変動、ホルモン分泌といった生理機能の24時間のリズムを管理している体内時計が存在します。
朝起きて昼に活動し、夜に眠くなる、という1日のリズムはこの体内時計によって管理されているのです。

朝食に摂取した糖質は、その日、脳や体が活動するためのエネルギー源として使用されます。
ですから、朝食はたくさん食べても体内に蓄積されずに効率よく利用されるので、肥満の原因にはならないようです。


一方、朝食を摂らない場合はというと、人間の体はエネルギー源がとなる栄養素が減少してくると、危機感を感じて、次に食事をしたときにできるだけ体にため込もうとします。
ですから、朝食を抜くと、昼食や夕食の時に栄養素の吸収がよくなって肥満になりやすくなります。

また、夕食はこれから体を休めて、翌日に備えてエネルギーを蓄えておかなければならない時間であることが体にインプットされており、摂取した栄養素は体に蓄積されやすくなっています。
夜10時頃から深夜にかけては、食べたものを脂肪に変えてため込む性質の時計遺伝子産物が昼間の20倍近くにも増えるそうです。
ですから、夕食をたくさん食べると、体に脂肪として蓄えられ、肥満になりやすくなるのです。

このように、もし1日のカロリー摂取量が同じ場合でも、朝と夜の摂取量のバランスによっては、肥満になりやすくなるのです。
ですから、朝は忙しいからといって朝食を抜いて、夕食をたくさん食べていると肥満になりやすくなるという訳です。
ダイエットのために朝食を抜いているという方も大きな間違いですのでやめましょう。
夜中にお腹がすいたからといって夜食を食べるなんていうのは問題外ですね。

朝もきっちり食事をとって、夕食を腹八分目に控えるのが肥満予防につながります。
規則正しい食生活をしてメタボリック予防をしましょう。
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